用語辞典
DebugDiary2
ときめき子供プロペラ工具シューティングの話
某C社で、和風妖怪シューティングに引き続き、テストプレイしたゲームです。
今回はテストプレイの他に、難易度調整や変なアイディア等、色々とやらせていただきました。
その頃のお話です。(一部過激な表現が含まれています(笑)。C社の方スイマセンm(__)m)
○月×日 【前編】〜戦いの果てに見たものは〜

久しぶりにC社でテストに勤しむことになり、
前回、和風〜(以下略)のときに初日から大遅刻だったことを思い出して、
今回は気を付けようを胸に誓い、C社に赴いた。眠いなぁ。

最初にやった仕事は、場所の確保。あいかわらずで安心だ。
ただ今回はひと味ちがい、筺体を使うことになった。
…スゴイ!!前回に比べ、大進歩。

井○さん「それじゃあ、若○さんと一緒に4Fからここ(6F)まで筺体を運んできて下さい」
ガーン! ヘ(´Д`)ノ
前回も“ハーネス作り”からだったので今回も何かある…と思っていた。
心の準備はできていたので自分はいいのだが、むしろそんな事をさせられるとは
思ってもいなかったであろう、デザイナーの若○さんの方がショックのご様子。
ガーン! ヘ(´Д`)ノ

4Fに降りておもむろに筺体を運ぶ。
パーテーション(隔壁)で区切られている狭いところを進む。
一部パーテーションをデストロイ。(破壊)
4Fの人がすごく熱い視線を送ってきてなかなか心地よい気分だ。
恐いのでさっさと出ようっと。

そしてとりあえず6Fまで筺体をえっちらおっちら運んだのですが、問題が発生。
ドアを開けて、若○さんが一言。

「入らないですね」

(つづく)
○月×日 【後編】〜プロの生きる世界〜

運んできた筺体が開発室に入らないので開発室前で2人で口をあけ、
とりあえず戦況報告をすることに。

2人「メーデーメーデー」
井○さん「どうかしました?」
2人「入らないのですけど…」
この時既にイヤな予感がしていたが話し合いの末、
井○さん「筺体はその場に放置しましょう」
2人「!?」
今井「筺体でプレイ…(涙)」
井○さん「ぐわんげのとき使ってたコンパネとモニターでやってね(はぁと)」
今までの苦労は…?ふと振り返ると若○さんが遠い目をしていた。(゚ρ゚)

井○さん「とりあえず池○さんの横が空いているのでそこにしましょう」
井○さん「でも机がないので組み立ててください」
デューク東郷のごとく顔色一つ変えず話を続ける井○さん。
さすがはプロ、情は一切はさまない。
まさに東洋の悪魔。

富○さん「机のパーツはあそこにあるよ」
富○さんが指差した先には、色々な機材とガラクタに埋もれたうえ、
ガムテープで巻かれたホコリまみれのものが見えかくれしていた。
恐る恐る振り返ると若○さんが遠い世界から羽のはえた迎えが来ていた。

デザイナーの仕事は色々あって奥が深いなぁと思った。
△月○日 【前編】〜HUNTER×HUNTER〜

テスト2日目、1面〜5面道中まで通しでゲームできるように。
点数システムにやや不安があり。テストロムで音が一切鳴らない。
デバッグしながら敵の攻撃方法も少し意見する。そんな感じ。

C社A開発室プロギアチームの一部でチョコエッグが花粉症並に流行っていて、
昼休みや朝に卵をパカパカ割っている。
中でも神○さんと若○さんはすごく、2人とも引き出しの中が動物園と化している。
特に神○動物園は飼ってる動物も多く、ツチノコまでいた。園長もニコニコだ。

近くのセブンイレブン平原が主な狩猟場なのだが、多くの動物園経営者が
動物捕獲を繰り返しているようで競争率が高いようだ。
今日もハンティングから帰ってきてはみんな卵をパカパカやっている。

神○さん「またサワガニだ。もう要らねぇよ」
若○さん「じゃあ、くださいよ〜」


そろそろ動物愛護団体が動き出してもおかしくない、と思った。
(つづく)
△月○日 【後編】〜科学の行く末〜

エンディングと恋愛システムの原形が入る。
敵の仕様の一部マイナーチェンジもあり、いよいよこんつめ状態に入った感じだ。
デバッグデバッグ。あと極端なテストプレイ(稼ぎやガンナーのみ等)
そして、テストプレイの最中、
今井「5面中ボス攻撃してくる前に死んじゃうんですけど…」
池○さん「なにっ!」
神○さん「えっ、それはバグとかじゃなくて?」
池○さん「またまたー(笑)とりあえずビデオビデオ」
ビデオ(密着打ちで攻撃する事なく派手に爆発する5面中ボス)

池○さん「わっはっは(爆笑)本当だ!この面の見せ場の中ボスが!
池○さん「井○が一所懸命描いた中ボスがこうもあっさりと!!」
井○さん「そうでなくてもいっつも弾幕と爆発で隠れるし…(ボソ)」
市○さん「あー…これはマズいですね、直します」
市○さんが敵の攻撃方法を早速修正していた。
本当に真面目な方で、どんな話にもまっすぐ真剣な姿勢だ。

そして、そんな真面目な市○さんからは想像もつかない程イイ感じの5面中ボスが帰ってきた。
でもイイ感じすぎて、バカボンに出てくる警官のみたいに狂ったように腕を回し、
色々な方向に弾を乱射、密着できないようになっていた。
それだけでは済まず耐久力がついた上、豪雨のような弾もバラまく。
一言で表現するとやりすぎだ。
あまりのその凶悪な変貌ぶりに、池○さんと神○さんも、
中ボスじゃなく、市○さんが狂ったのかと心配した程だ。(失礼すぎです)
市○さん「こんなカンジになりましたけど」
本人は何ごともなかったかのように普通に話す。

それ以来、市○さんの調整は「竹やりから核兵器」と呼ばれるようになった。
□月○日 【前編】〜科学の恐怖〜

1日に2回テストロムを焼くほど忙しい(順調)。
ガンナーの調整やボスの調整、5面ボスが入る。
この日はエンディングのチェックやボスのチェックがメイン。あとひとりで2人プレイ(爆)。
そして、ボスのチェック時、
今井「4面ボス、結構簡単に死んじゃうんですけど…」
池○さん「なにっ!」
神○さん「えっ、それはバグとかじゃなくて?(笑)」
池○さん「ビデオビデオ(笑)」
ビデオ(密着打ちで意外と簡単に料理され派手に爆発する4面ボス)

池○さん「市○くーん(笑)4ボスだよー」
市○さん「わかりました
市○さんが敵の攻撃方法を早速修正していた。
本当に真面目な方で、どんな話にもまっすぐ真剣な姿勢だ。

そして、4面ボスが 帰ってきた…。一言で表現すると強すぎだ。
あまりのその凶悪な変貌ぶりに、池○さんと神○さんも、
『市○くん、狂ってる』と断言した程だ。(失礼すぎです)m(__)m
市○さん「どうですか」
本人は何ごともなかったかのように普通に話す。

それ以来、4面ボスは「カリスマボス」と呼ばれるようになった。

(つづく)
□月○日 【後編】〜井○さん、COOL過ぎ(笑)〜

ボスのチェック時、井○さんからボス破壊時のデモなども見てくれ、
と言われたのでフォントやタイミング、バグがないか表示全般をチェックすることに。

井○さん「セリフも見て下さい」
池○さん「ていうか、セリフ最高!(笑)」
井○さん「1面と2面のセリフは直してないんで気にしないでください」
…あまりにCOOLなので掲載します。

1面ボス、バロッサム=ペンチ国視正
『う‥‥腕が無い ああ、足もッ』

今井「何すかこれ(笑)」
池○さん「ヤバすぎ(笑)」

こんなの製品にできません。

2面ボス、ゲーブリエル=ハンマー大師
『いじめ、カッコ悪い。』

今井「何すかこれ!(笑)」
池○さん「ヤバすぎ(笑)っていうか意味わかんない(笑)井○〜」

ほんとに意味が分かりません。
てか、死ぬ間際に普通そんなこと言わないんじゃ…。

面白かったのに製品版前に両方とも直されてました。(あたりまえです)
□月△日

カゼで休みました。前回に引き続き、またか〜!!
なにもこんなときにひかなくても…(泣)ごめんなさい〜 (__;)ゞ
なんだかネタもないです。あははは!!
☆月◇日

この日は特に大きな変更点はなく、とおしでプレイしたりしていました。
2周目がもうすぐあがるらしく、少し楽しみ。どんな惨いものになるんだろう。
弾幕ゲーの老舗としては、いかにも「ブっ殺す」って感じが
画面からにじみ出るような、そういうのがイイな(はあと)
その弾幕のことで、井○さんと池○さんがまた言いあいをしている。
毎度の事なのだが、井○さんが描いた絵が弾で消えるとか、
背景が目立ち過ぎて弾避けできないとかで2人はよくぶつかる。

プロギアの2面は…もうやった人は知ってると思いますが、海です。
海にはお魚がいっぱい泳いでいます。

今回はお魚が原因のようだ。
井○さん「背景にお魚がいっぱい泳いでたっすよね」
昨日まではいっぱい魚が泳いでいた。うじゃうじゃと。
なんか今日はお魚が減っている気がする。
池○さん「あれ、処理落ちするから少なくした」
井○さん「えぇーー」
池○さん「しょうがないだろー、ゲームになんねえんだもん。」
というわけで、お魚は減らされてしまいました。

しばらくした後…
井○さん「あれぇー!!また減ってませんか!?」
池○さん「あれ、まだ処理落ちするから少なくした。弾増やしたし
井○さん「えぇーー」
池○さん「しょうがないだろー、ゲームになんねえんだもん。」
というわけで、お魚はまた減らされてしまいました。

で、プロギアの2面は…もうやった人は知ってると思いますが、海です。
海にはお魚が泳いでません。

最終的には2面のあたま以外すべて殺られました。

カムバック、サーモン!!
☆月☆日

昨日の帰りに池○さんが「次は2周目があがるから、また明日ね〜」
…って電車で言ってたので今日はちょっと楽しみ。
いつもより早起きして会社に行こう。(≧∇≦)
早く行ってもプログラムが完了したうえで、テストロムを焼いて頂かないと出来ないけど…
でも、この気持ち、誰にも止められないの…この気持ちは何?
ハッ! ひょっとして…恋(はあと)
などと妄想しながらにやけていたら、
女子校生が眉間にしわをよせて睨んできたので妄想終了〜。

東西線に乗り、C社へ急ぐ。はやる気持ちを抑えつつも、足早にC社へ到着。
A開発室のドアを開ける。「ガチャガチャ」!?
開かない、何故だろう。
ハハァ、俺がきっと早く来すぎたんだな〜。
バカだな俺、 とか考えながらもドアの前で待つことにした。

…1時間後、「おかしい、就業時間なのに誰も来ねえ!!」
すごいイヤな予感がしたので、とりあえず井○さんにTELしてみた。
井○さん「…井○です」
今井「アレッ!何でまだ家にいるんですか」
井○さん「…土日は休みですよ」
今井「だって、昨日池○さんが、また明日ね〜って…」
井○さん「ひょっとして、今、会社ですか?・・・・・ギャハハ!
『ガチャ。ツーツー…』

…気がふれて飯田橋から秋葉原まで歩きました。
もう、季節は春だね!!
☆月○日

2周目の原形ができる。恋愛システムが完成。
1周目はほぼ完成のようだ。あと、面クリア時の画面ができてきた。
面クリア時の画面では恋愛進行度がグラフで表示され、
ガンナーとファイターのときめき度が分かるようになっている。
そのメーターが上がるときにハートが飛び出てくるのだが、
その表示で井○さんと神○さんが話し合っている。

井○さん「ハートがこう飛び散るような」
神○さん「えっ、それはどういう感じなの?表現が難しいなー」
井○さん「もっと、好きだ−!!って感じ」
神○さん「分からないなー、体で表現するとどんな感じなの?」
井○さん(両手を広げて)「好きだー!!」
神○さん「気持ち悪い(笑)」

面クリア時の画面はこうして出来上がりました。
というわけで、あの画面には井○さんのの表現がいっぱいです。
☆月□日

2周目初テスト、全面通して残機が2機しか増えず、
ジュエリングの敵弾の連爆範囲が狭くて打ち返しが全然巻き込めない。
よって、画面上が弾だらけ=画面が弾。
ただ、ランク的には解けないレベルでは無かったので、これでもイイのかもと思ったけど、
2周目は、頑張って上手くなった人のエキストラステージだと考えているので、
色々考えた末、帰りの電車で池○さんに
「2周目は、がんばって上手くなった人用のエキストラステージだと思いますし、
すんなり解けるのも張り合いがないので、昔のゲームみたいに戻しがあるのも
いいかもしれないですね。普通に戻されるのはキツいですが、
パワーアップは最強でランクは最高のままだったら練習できるし、
パターンも作りやすいですし…」
と、軽くもらしたら・・・

なんと2日後に戻しが完成(笑)!
ボス出現の表示が出るまでに死ぬと最初からという仕様。
とりあえず、他はなにも調整していない状態でレッツプレイ。

今井「こりゃヒドイ!」
今井「ひょっとしてこのままなんすか?」
池○さん「ヒドイ?褒め言葉だ(笑)っていうか、もちろん調整するよ」

どのくらいヤバかったかを表現すると、
一発死するザンギエフがバニッシングで弾を必死に消しているのに、
なぜかレインボーバージョンのガイルが数人でソニックをうちまくってくる…そんな感じ。

調整前のゲームほど恐いゲームはないとあらためて思い知ると同時に
あのプロギアが一番だったと思った。
☆月×日

おおまかな調整が終わったので、デモンストレーションのプレイ、
いわゆるデモプレイを入れるようだ。
このデモプレイ、実はかなり奥が深く、
「ゲームの内容を見た目で伝えつつ、客の目を引くようなプレイをしつつ
模範になるようなプレイでありながら上手すぎない
っていうのが理想。
また取り直しなどが非常に面倒で、いちいちリセットしなくてはならなく
タイトル→1面デモ→タイトル→2面デモ→タイトル→3面デモのループなので
1面ならば、リセットしてタイトル1回見ればすぐにやり直せるが、
3面になると、1ループの最後なんでもう大変。
やり始めたのが定時過ぎで疲れていたこともあって、
神○さんも自分も3面でやり直し連発で、
プレイデータとるよりも待ち時間のほうが長い(笑)。
そこで基板を2枚使って、別れてやろうということになり、神○さんは池○さんと、
自分は市○さんと組んでやることになった。

別れてすぐ、池○さんチームは時間短縮のために必要なところまで早送りで飛ばしていて、
快適さを向上させている。
それを見た市○さんは、タイトルを飛ばせるようにプログラムを組み直し
こっちも快適になった。それを見た池○さんが、
「うわっ!あっちの方がはえ〜よ、クソ〜、あっちと戦争だ」
と吠え、タイトル後、すぐ3面デモがくるように組み直してきた。
そうなったら市○さんも黙っちゃいなく、いきなり3面デモがくるようにするから、と
いきり立つ。

…本来の目的はそっちのけでスペック競争している2人を見て、
昔、砂場の山の大きさを競って作って、
そのままマジ喧嘩になるガキの頃を思い出して心温まった。

こうしてプロギアの嵐は、遊び心あるスタッフ(変な人達)と
心温まるエピソード(トラウマ)を残しつつ、発売されました(開発終了1年後に)。
(おわり)
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