Curious Cat

RAYSTORM

Words

地球

21世紀の全てを費やし、人類は恒星間航行技術を手に入れた。
そして次の一世紀に渡って、次々と植民惑星を開拓していく。
その勢力はオリオン腕全域に渡り、地球は人類の中心世界として発展した。
次第に増えていく植民惑星を統治するために地球政府は地球/太陽系連合軍を設立。駐留軍をすべての星系に配置し植民惑星を軍政下に置いた。
植民惑星諸国には、基本的な権利は認められていたが、自治権は著しく制限されており、あくまでも地球中心の社会形態を崩さなかった。

GRAVITY CATAPULT

恒星間航行に必要な特殊重力場発生システムの通称。21世紀の全てを費やして人類が手にした恒星間航行技術は、宇宙船に搭載されるシステムではなく、宇宙に浮かぶ巨大な重力ゲートであった。
ゲートを通らずに他の恒星系へ行くことはできず、ゲートを支配するものが、人類による恒星間国家を支配した。

PAX EARTHICA

パックスアーティカ/「地球支配による平和」を意味する言葉。
あるものは誇らしげにこの言葉を口にし、あるものは憎しみを込めて「奴隷の平和」と呼んだ。

セシリア連合

植民惑星諸国の独立を目的として、急進的植民惑星が地球政府に反旗を翻して形成された組織。
地球/太陽系連合艦隊の戦力を強奪する形で行動を開始し、セシリア駐留艦隊の全てを奪取する。
セシリア星系が武装蜂起し独立を宣言したとき、他の植民惑星諸国は地球の報復を恐れこれを静観したが、セシリア軍が奪取した戦力を用い、地球を無条件降伏させるに至ってセシリア連合に同調、地球は孤立する。

SECILIA

セシリア星系第2惑星セラフィムの第2衛星。質量は地球の67%、表面重力は0.875G、地表の30%が海、地球よりも濃厚な大気、豊かな鉱物資源を持つ。人口78億6千万。
A.D. 2103以来、四次に渡る植民が行われ、最も重要な植民地として最大規模の艦隊が駐留する。
セシリア星系の主星、太陽の2.3倍の質量を持ち、伴星セレスタルを伴う連星。
始まりは外宇宙開発初期に、観測された異常重力波である。その調査時、居住可能衛星セシリアが発見された。その後、異常重力波の調査は続けられたが、二度と観測されることは無かった。

ATLANTIC D.U.

大西洋に浮かぶ人工都市。地球の連邦議会が存在する連合特別区。海上ブロックと、軌道ブロックからなる。パシフィック連合特別区を含む8都市の消滅後、セシリア連合に無条件降伏する。

PACIFIC D.U.

太平洋に浮かぶ人工都市。連邦行政府が置かれている連合特別区。セシリア艦隊の地球軌道到達直後に、見せしめとして軌道上から砲撃をうけ消滅。

BATTLE of LAGRANGE 4

ラグランジュ4の会戦/地球圏に侵入したセシリア艦隊は、地球艦隊を無視するように軌道上に展開、地球政府に対し降伏を求める。不意を衝かれた地球艦隊は、ラグランジュ4で艦隊戦をしかけるが、セシリア艦隊は無情にも8都市を砲撃、消滅させた上で、再度降伏を求める。
連邦議会は、セシリアに無条件降伏し、地球艦隊に即時戦闘中止を命令。こうして地球艦隊は、セシリア艦隊の10倍の兵力を持ちながら降伏、武装解除された。

A DAY WAR

24時間戦争/セシリアの武装蜂起から、地球政府降伏までの戦い。
地球政府降伏後、セシリア連合は、地球上に居住する人々の退去を命令、さらに、地球の破壊を宣言する。
地球に与えられた時間は6日間、セシリア連合軍は治安維持及び人々の輸送の為と称し地球へ地上軍を降下させる。この時の地球人口は、36億人。6日間で輸送しきれる数では無く、これだけの人を乗せる輸送船もなかった。
セシリア連合のこの欺瞞に対し、各地で暴動が発生し流血の惨事が続発する…。

BARCA SECTION

A.D. 2199、セシリア植民地議会によって秘密裏に設立された研究機関。その後セシリア駐留軍によって接収され、地球のアルビオン連合特別区へ移設される。
研究内容は極秘とされ、その存在すら政府は公式に認めていない。

― 以下非公開データ ―
バルカ機関は、セシリア星系にて発見されたオーバーテクノロジー“LAY”の研究を目的に、セシリア植民地議会によって設立された機関である。
基礎研究が終了し、完成した技術が実用化する直前、技術者、研究者全員の意志で研究成果と共に地球へ亡命する。理由は誰一人として語らなかったという。
その後アルビオン連合特別区にて「R-GRAY」シリーズ及びその搭載システムの開発を行う。開戦時までに完成したR-GRAYは僅か13機、これが地球最後の希望となった。
CDブックレットやゲーメストムックに載っています。
テキストはRAY-RAY CD-ROMを利用しましたが、明らかな誤字脱字は修正しています。

公式資料集「Ray'z Orbital Operation Overview」には日英併記で載っています。ただ用語のスペルが違い、パックスアーティカは「Pax Artica」、24時間戦争は「The 24-Hour War」、バルカ機関は「Barka Institute」となっています。
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