Curious Cat

RAYSTORM

Notes 1

CYCLOID -円弧曲線-

巡り巡って時はやってくる。現実・過去・未来をつなぐ曲線。

ORIGIN -因縁-

私とRAYとが絡み合った鎖。前作終了後、まだ終わりではないという予感は充分にあった。そして、これからも…。

OOPARTS -不自然な人工物-

普段の私の作曲スタイルというのは、特にゲーム映像にだけ捕らわれる事はなく曲を作り込んでいくという手法が中心だが、この曲に限り始めから終わりまで(と、言っても短い場面ではあるが)映像を重視した。パーツを選ぶという単純で且つ戦士にとっての最も重要な作業。その作業を短い時間の中で最も分かり易く示唆する。私はそのパーツを選ぶという作業自体に何故か違和感を感じていた。その違和感から「OOPARTS」という主題をはめ込み、そのイメージだけで出来たのがこの曲である。あるべきはずのない所にあるもの…。人間が自然の恵みによって作られたものなのかどうかは、最近では曖昧になって来ている様な気がするが、考えてみれば、世の中にある全ての人工物は、地球にとっては全く必要のない「OOPARTS」と言えるのではないだろうか。

HARD NUMBER -具体的数字-

オリジナル作成時間15分。演奏時間5秒。

ENDLESS STAIRS -終わりのない階段-

この階段は天国へと続く階段。どこまで登っても永遠に続いている。やがていつか、最期の一段を登り終える時が必ずやってくる。その時まで、周りの景色を眺めながらでもゆっくりと登っていこう。このメロディを口ずさみつつ…。

DEAD AIR -停滞空気-

あー、この状態を早く打破したい!

GEOMETRIC CITY -幾何学模様の都市-

この街は未来的な大がかりなもので出来ているが、実際は全てはりぼてだ。中身なんて何もない。しかし、そんな大都市の片隅に住んでいる人々の心だけはまだ生きている。そんな彼等の形には成りにくい感情が、ここにある。

AQUARIUM -水族館-

このまま文明が過剰な発達を遂げて全地球が様々な人工物で埋め尽されてしまったら、海なんてものは一つの大きな水族館でしかなくなってしまうのではないだろうか。そして彼の悲痛な叫び声はこだまする。「LISTEN TO ME!!」

MUDDLING THROUGH -その場凌ぎ-

直面した問題を一つずつその場凌ぎで解決していくという方法。何かいいと思う、そうゆうやり方って。イヤ、別に私の仕事のプロセスがそうだ、という訳ではないけれど。

CATHARSIS -精神浄化作用-

月は地球に捕らわれて回転している様に見えるが、本当は地球が月に縛られているんじゃないだろうか。私たちは月に支えられて生活している。月がないとやっていけない。もしかすると、遥か昔、月に住んでいたのは現在地球上に存在している生物なのではないだろうか。私たちの全てが宇宙の大移動民族で、地球壊滅後、また次なる新しい星を求めて、宇宙を永遠にさまよい続ける…。

LUMINESCENCE -蛍や燐光のように発熱を伴わないで発光する現象-

その月がいつのまにかどんどん形を変えて、気がつくと蛍のような月のかけらに分裂していた。時には寄せ集まり時には散りじりばらばらになって、私の眼をいつまでも楽しませてくれる。宇宙を思う時、私の身体は無重力状態。どんな場所にも行けるしいろんな音も聴こえてくる。ただ、私がそういう状態を長く続けている時は呼びかけて欲しい。現実に戻ってこれなくなってしまうから。

TOXOPLASMA -内臓や神経組織に寄生する住血原虫-

「TOXOPLASMA」の効果とは、最初はどうしようもない苦痛感、嫌悪感、まるで脳の中を目に見えない程の小さな無数の虫達がかけずり回っている様な不快感に襲われるが、しばらくするとその虫達が脳の中で融合して、たとえようのない素晴らしい快感へと変化していく。自分が絶対であるという優越感。たとえどんな得体の知れない巨大な敵が目の前に立ちはだかっていようとも、敗北の予感は全くない。原曲はここまでで終わってはいるが、この後にはそれ以上の強い刺激が待っている。いつかその続きを語る時が必ずやってくるから、その時まで体調を万全に整えて準備していて欲しい。

SLAUGHTER HOUR -殺戮アワー-

「今、地球では『SLAUGHTER HOUR』という番組が流行っている。戦闘に行きたくても様々な理由で行けなかった血の気の多い奴等を対象にしたものだが、敵母星の捕虜を標的に仕立て上げ、スタジアムの中で死ぬまで追い回すという何とも極悪非道な番組だ。しかし、そう感じているのは俺ぐらいなもので、皆この異常な番組を単なる人気娯楽番組として捉え、これを見ないと話題についていけないらしい。俺の弟なんかも毎週楽しみにし、いつかあの番組に出るのだと息巻いている。又、最近の子供たちの間では、『スローターアワーごっこ』の様なものまで流行っているくらいだ。まぁ、しかし今俺たちがやっていることも『SLAUGHTER HOUR』の一種と言えないこともない。そう言えば、あの薬を飲んだ後、ショットボタンを押す作業も苦痛では無くなったような気がする」

HEART LAND -心臓部-

敵母星中心部では、様々なメッセージが送られている。「ここがあなたの眠る場所」「ここがあなたのターミナル(終着駅)です」「安らかに…」優しい母のような暖かい囁き…。しかしこれらは敵の仕掛けた罠。イルカの声も聞いてはいけない。本物ではなくイルカの声そっくりに再生された機械音。全ては幻聴、幻なのだ。あなたは、あなた自身をしっかりと支えて、あなたなりの考えでこれから先どうすべきなのか判断していって欲しい。

INTOLERANCE -砂塵の果てに-

この原曲は最初三拍子で浮かんだ。いきなりオーケストラで。もちろん「RAYSTORM」に収録されているものとは違うけれど。導入部四小節までの諄いまでのリフレイン。その回数が増す毎に気が遠くなる程壮大になって行く…。私の中では、終局とラストシーンとを繋ぐ大きな橋の様な役割ではあったが、その間に最終大戦が存在していたので、大戦用のBGMにアレンジした。このアレンジ(オリジナル)を製作中、悩むことは何一つなかった。何故ならば、私が手を加えるよりも先に楽曲自身が私の進むべき道を案内してくれたからだ。私のすべき事は、ただ導かれるがまま真っ直ぐに歩いて行くこと、それだけだった。

JUGGLER -奇術師-

敵達は、様々に姿・形を変えて私の前に現れる。地を這い、宙を舞いながら数々の難問をふっかけてくる。彼らは次にどんなトリックを使って、私を欺いてくれるのだろう。よく見ておこう。よく見て、彼等に惑わされないように、気持ちを強くしっかりと持って。

METAPHAR -偽善代謝-

何かとてつもなく大きなもの、たとえば、造ってはみたけれどとても自分たちの手には負えない様なもの…。このシーンにはそんなイメージがあった。誰のために何のために創造していくのか。創造されたものは、ほんとうにそうすべきものであったのか。結果を省みることもなく、ただ造るだけの作業。それを長い年月を掛けて繰り返して出来たもの、それが何なのかという大きな結論は私には言えないが、創造物の全てが破壊されることを前提として造られているのではないか。このシーンを見ているとそんな気がする。

MOLECULAR CLOCK -致死細胞分子時計-

こうしている間にも私の寿命は終末へ向かって着実に進んでいる。心臓の鼓動は、時を刻む針。速く鳴れば早く近づくし、ゆっくり鳴れば少しずつ進む。だけど私の毎日は、緊張と不安の連続だ。もう時間がない。急がなくては。今のうちに出来ることの全てをやり終えなければ、安心して次に生まれ変わることが出来ないかもしれない。

CERAMIC HEART -セラミックな心-

セラミックとは…たとえて言うと、ものすごく切れるヤツ。すごく有能で、何でも出来てしまう。しかしセラミックは陶器なので、落とすと一貫の終わり。マザーグースの「ハンプティ・ダンプティ」にもあったっけ。卵が堀の上に座っていたのだが、ふと足を滑らせた瞬間に、ドスンと落ちて粉々に割れてしまった。王様の兵をどんなに集めても、王様の馬をどんなに集めても、ハンプティ・ダンプティはもう元に戻ることはなかった…。この曲は、RAYSTORM全スタッフに宛てた私からのメッセージでもある。
アレンジCD『NEU TANZ MIX』のブックレットに載っているものです。
“OMNI SIGHT SEEING”と題して、各曲に対してのイメージだったり、世界観を匂わせるものが書かれています。中には完全な作曲に対する後記のものもありますが、あえて全曲分紹介しています。
曲名「METAPHAR」は、『METAPHOR』の間違いだと思われます。
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